Last Updated on 2023年4月19日 by quintile
そろそろ夏野菜準備の時期になりました!今年も、たくさん収穫できたダイソーの鈴なりミニトマト、なるなるミニを、種から育てたいと思います! 鈴なりミニトマトは、室内でも栽培することができる、比較的小型で甘いトマトの品種です!
目次
「なるなるミニ」という品種はどのような品種?
JA全農が開発したミニトマトの品種です。特徴は、- 早生性:なるなるミニは、種まきから収穫までに約50~60日という短い期間で収穫できる早生品種です。
- 実がたくさんなる:なるなるミニは、小粒ながらも実がたくさんなります。収穫量が多く、収穫期間が長いのが特徴です。
- 甘みが強い:なるなるミニは、糖度が高く、甘みが強いのが特徴です。
- 鮮やかな赤色:実が鮮やかな赤色をしているため、見た目が鮮やかで、料理の彩りにも使いやすい品種です。
- 栽培が容易:育てやすく、初心者でも手軽に栽培することができます。また、室内でも栽培することができるため、気候や場所を選ばない点も魅力的です。
栽培方法
土壌の準備
「なるなるミニ」は肥沃で水はけのよい土壌が適しています。具体的には、以下のような特徴がある土壌がおすすめです!- pH値:pH値が6.0~7.0の弱酸性~中性の土壌が適しています。
- 過度に乾燥した土壌や、逆に水はけの悪い土壌は避けてください。適度な水はけがあり、水分を保持しやすい土壌が好ましいです。
- 栄養素:トマトは栄養を多く必要とするため、肥沃な土壌が適しています。有機質や窒素、リン、カリウムなどの栄養素を含んだ土壌がおすすめです。
栽培の手順
- 種まき:2月から4月にかけて、種まきを行います。種まき用の培地に種をまき、約1cmの厚みの培土で覆います。発芽後は、育苗容器内で適度な水やりを行い、苗が5~6葉程度になったら、本来の鉢に移植します。
- 適正な生育温度は、18℃から25℃程度です。この温度帯で育てることができれば、充分な生育や実の形成が期待できます。ただし、温度が低すぎると成長が遅くなり、実が小さくなってしまう場合があります。一方で、高温になりすぎると花が落ちやすくなり、果実の品質が悪くなる場合があります。温度管理には注意が必要です。
- 日照量:日照量は充分な光を確保する必要があります。窓際など、明るい場所に置くようにしましょう。
- 水やり:水やりは土が乾いたら行います。過剰な水やりは、根腐れの原因になるため、適度に行ってください。
栽培の注意点
- 過湿にならないよう、水はけの良い土や鉢を使用しましょう。
- 日照量が不足すると、花が落ちたり、実がつかないことがあります。充分な光を確保するようにしてください。
- トマトの実がつくまでに時間がかかる場合があるため、あきらめずに栽培を続けましょう。
わき芽とりは必須作業!猛スピードで出てきますので毎日チェックしましょう!
茎が伸びていく過程で、脇芽(わき芽)と呼ばれる新しい枝が出てきます。脇芽は、茎の成長を抑え、エネルギーを分散させるため、果実の成長に悪影響を及ぼす場合があります。そのため、脇芽を摘み取る(わき芽取り)ことが重要です。脇芽を取る方法は、以下の通りです。
- 脇芽が発生したら、手で摘み取るか、はさみで切り落とします。
- 茎の基部に近い位置で、指で脇芽を摘み取る場合は、力を入れすぎないように注意してください。茎を傷つけてしまうと、感染症や枯死の原因となります。
- 切り落とす場合は、根元からすっきりと切り落とします。この際も、茎を傷つけないように、はさみの刃を茎から離して切るようにします。
- 脇芽の発生を抑制するため、茎の先端を切り落とす(つまみ取る)ことも効果的です。これにより、茎にエネルギーが集中し、より大きな実を収穫できるようになります。
おすすめの肥料
全体的な栄養バランスが良く、特に窒素、リン酸、カリウムを含むバランスの良い肥料が適しています。また、有機肥料を使用することで、土壌改良効果があり、土壌中の微生物の活性化も促進されます。具体的には、以下のような肥料がオススメです。- 完熟堆肥:微生物の働きで有機物が分解され、植物に必要な栄養分が豊富に含まれるため、栄養補給に適しています。
- チッソ系肥料:窒素を豊富に含むため、葉や茎の成長を促進します。ただし、過剰に与えると葉や茎が肥大し、果実が小さくなる場合があるため、適量の与え方に注意が必要です。
- リンカリ系肥料:リン酸とカリウムを含むため、根や実の成長に必要な栄養素を補給します。特にリン酸は花や実の形成に必要なため、実の収量を増やす効果が期待できます。
以上のような肥料を、根元に与えることで、健康的な成長や豊かな収穫を期待することができます。ただし、肥料の量や与えるタイミングは、育てる環境や地域によって異なります!
注意する害虫
- アブラムシ:葉や茎の付け根に集まり、吸汁して栄養を奪います。発生した場合は、農薬や石鹸水を散布するなどの対策が必要です。
- ヨトウムシ:花の中に卵を産み、幼虫が実の中で育ちます。成虫は夜行性で、光を避ける傾向があります。発生した場合は、夜に成虫を採集したり、農薬の散布などの対策が必要です。
- サビキンカメムシ:実や葉に吸汁して、実が黄色く変色したり、葉に斑点状のシミが現れたりします。発生した場合は、農薬の散布などの対策が必要です。
- ハダニ:葉の裏側に付着して吸汁し、葉に黄色い斑点を作ったり、茎がしおれたりします。発生した場合は、農薬の散布や水をかけることで対策ができます。
注意する病気
- 葉枯れ病:葉に黒い斑点が現れ、茎や葉がしおれて枯れてしまう病気です。発生した場合は、早めに感染した部分を切り取り、農薬や防除剤の散布を行うなどの対策が必要です。
- 灰色かび病:葉や茎、果実に灰色のカビが生え、腐敗してしまう病気です。発生した場合は、発病した部分を取り除き、農薬の散布や空気の循環を良くするなどの対策が必要です。
- 収量減少病:育ち始めた実が萎れてしまい、収量が減少する病気です。原因は、栄養不足や過湿などが考えられます。対策としては、適切な栄養管理を行い、水はけの良い土壌で栽培するなどが挙げられます。
- モザイク病:葉に黄色い斑点が現れ、成長が遅れたり、実が小さくなる病気です。ウイルスによって引き起こされるため、発生した場合は被害部分を切り取り、感染拡大を防ぐために農薬の散布などの対策が必要です。
おすすめのコンパニオンプランツ
- バジル:ミニトマトと同様に夏場に育つため、同じ環境に適しています。また、バジルの香りが虫を寄せ付けないため、害虫対策にも効果的です。
- ニンジン:深く張り巡らせた根がミニトマトの根を引っ張ってくれるため、水や栄養分を供給しやすくなります。
- パセリ:同じく香りが虫を寄せ付けないため、害虫対策に有効です。また、パセリが栄養分を供給してくれるため、ミニトマトの成長を促進します。
- ユリ:ユリの香りが、トマトの病気や害虫を寄せ付けない効果があります。また、ユリの根は土壌を緩める効果があるため、トマトの根の成長を促します。
- キャベツ:トマトと同じナイトシェード科に属するため、同じ病気にかかりやすいと言われていますが、キャベツの根が土壌を緩めるため、トマトの根の成長を促します。
連作障害にも気をつけよう
同じ場所でミニトマトを何年も栽培すると、土壌中の栄養分が不足し、病気や害虫が発生しやすくなります。また、ミニトマトの根は浅く広がっているため、連作によって根腐れや根こぶ病にかかるリスクも高まります。そのため、ミニトマトの連作障害を避けるためには、畑の土壌を定期的に入れ替えたり、畑の周囲に作物を輪作したりすることが大切です。また、畑に有機物を添加して土壌を改良し、栄養分のバランスを整えることも効果的です。
前作に良い作物
土壌中の栄養分を補充し、ミニトマトの生育に適した状態に整える作物です。- 豆類(大豆、小豆、エンドウ豆など)
- さつまいも
- にんじん
- かぶ
- ほうれん草
- ブロッコリー
- キャベツ
- トウモロコシ
これらの作物は、土壌中の窒素やカリウムなどの栄養分を補充し、ミニトマトの生育に必要な栄養素を供給することができます。また、根が深く伸びる作物は、土壌中の水分を保持する効果もあるため、ミニトマトの生育にも良い影響を与えます。
後作に良い作物
ミニトマトの根の残留物を分解する効果があるものや、ミニトマトが吸収しきれなかった栄養分を活用することができる作物です。以下にいくつかの例を挙げます。- 大根
- かぼちゃ
- かぶ
- えだまめ
- さやいんげん
- かいわれ
- ほうれん草
- キャベツ
これらの作物は、ミニトマトの栽培後、残った根や葉を分解する細菌や微生物を活性化させ、土壌中の栄養分を補充することができます。また、一部の作物は、ミニトマトが吸収しきれなかった窒素やカリウムなどの栄養分を活用することができます。
栽培レポート
4月17日 セルトレイに種まき!
これで無事に発芽してくれるとよいのですが・・・祈ります!